「勉強法が分からない」は言い訳
英語の得点が伸びない理由は多くありますが、英語を勉強している人がよく言う台詞があります。
「勉強法が分からない」というものです。
世の中で勉強法に迷っている人は多く、書店を見ても、Amazonで検索しても、勉強法の本は無限に出てきます。
ただ、結論を言いますと、「勉強法が分からない」という人の99%はそもそも勉強していません。
この言葉の裏に隠れているのは、「勉強法が分からない」→「勉強を始められない」というものです。
つまり、勉強しない言い訳をしているだけです。
じゃあ、勉強法が分かるようになったら勉強するようになるのかと言えば、疑わしいです。
自己啓発の本にもありがちです。
自己啓発の本をたくさん読んでいる人は、変なビジネス用語を使ったり、理想を語るだけで実際の仕事ができないと言われることがよくあります。
なぜなら実際の仕事の現実を見ることなく、全てを解決してくれる夢を求めているからです。
英語でもそうですが、勉強法を探し求めている人は、それを知れば魔法のように英語ができるようになる、英語の勉強がはかどるようになる、という夢を求めているだけなのです。
「勉強法が分からない」は絶対に言ってはダメ
万人に通用する勉強法は存在しない
東大生や国際的に活躍する人など、実績を残している人が書いた勉強法の本が多数ありますが、そもそも個人には能力差があり、現在までに蓄えてきた知識と経験も違うのに、同じ勉強法が多くの人に通用すると主張するのはおかしいと思います。
オリンピックメダリストが「こうすれば誰でもオリンピックに出れる」という本を出版しても
そんなのできるわけない
と思うでしょう。身体能力がそもそも違いますし、これまでのトレーニング歴も全く違うからです。
身体能力には違いがあると思うのに、頭脳には違いがないと思うのは、大きな間違いです。
個人ごとに能力差は間違いなくあります。ただ、それは優劣ではありません。
頭脳についても、暗記が得意な人、じっくり考えるのが好きな人、計算が得意な人、ギャグが面白い人、空気を読むのが得意な人、様々な性質を持った人がいます。
オリンピック選手でも、マラソン選手と重量挙げの選手では筋肉や心肺機能の方向性が全く違います。
人それぞれ性質が違うのです。それが身体能力であろうと、頭脳であろうと。
だから、基礎体力・筋肉が違うオリンピック選手のやり方を真似しても意味がないのと同じく、勉強においても超一流の人を真似しても実行できないのです。
そもそも、書籍で伝えられるほど頭の働きは単純ではありません。
頭は無意識でも様々な処理を行っており、その全ての活動を言語化することは不可能ですし、それを本で読むだけで再現できる人はいないと思います。
もしできるなら、その人は元からとても頭がいいと思います。
最高の勉強法は……
じゃあ、どうすればいいのか早く言って
本などで勉強法を探しても意味がないと言うのなら、どうすればいいのか、単に人を絶望させているだけじゃないかと思うかも知れません。
いえ、最高の勉強法は絶対に存在します。
ただし、それに到達するには時間がかかります。
社会が効率を求め、「タイパ」という言葉が広く用いられ、「最短距離で」という表現が本の帯でよく見られます。
しかし、勉強法を知るには時間がかかります。
なぜなら、最高の勉強法は自分で、自分の性質に合わせて発見するしかないからです。
それは言い換えるなら、自分の脳の性質を知る活動なのです。
たくさん勉強して、たくさん失敗して、時に成功して、その成功した方法を残し、失敗した方法を捨て、それからまた勉強していく。
そうやって、自分に合った勉強法が蓄積されていき、効率が良くなっていくのです。
つまり、効率を達成するために、膨大な量の失敗という無駄が必要なのです。
最初から最短ルートを目指す人は、無駄を恐れることで、逆に何もせず、時間を無駄にしているのです。
つまり、私からのアドバイスは、
とりあえず勉強しよう。最高の勉強法は自分で探すもの。
あなたというたった一人の人間に合った勉強法こそが最高の勉強法であり、それは自分で探すしかないのです。
青い鳥は近くにいる。あなたと共にいると言えるでしょう。
とりあえず何か始めてみる
でも、何から始めればいいか分からないという声が聞こえてきそうです。
大切なのは、継続することです。
ある日やる気になって何時間も勉強しても、その日だけだと意味がありません。
言語はすぐに定着するのではなく、長い期間使い続けることによって、少しずつ身についていくのです。
脳の構造を変えるのは大変で、時間がかかります。
とにかく、まずは毎日30分でいいのでやる癖をつけるのがいいです。
そのためには、自分の意志力も重要ですが、定期的にレッスンが入るようなものの方がある意味で楽です。
とは言え、いきなり語学学校に高額の授業料を払うのは気が引けるでしょうから、オンライン英会話などから始めるのがいいと思います。
オンライン英会話はたくさんのサービスがありますが、フィリピン人が講師をしているところが多いと思います。
ただ、どうしてもなまりが強いこと、個人のレベル差が大きいことなどがあり、私はオススメしません。
やはり英語をやるからには発音も頑張りたいと思うでしょうし、できるだけネイティブに習いたいと思います。
Camblyは他のオンライン英会話よりは高いのですが、ネイティブと話せるのに語学学校よりも圧倒的に安いという点が素晴らしいと思います。
レッスンの録音も可能で、自分の声を聞きたくはないのですが(笑)、復習のために本当に役に立ちます。
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まとめ
「勉強法が分からない」なんて言うのは、自分は勉強していませんと告白しているのと同じです。
勉強する前段階で立ち止まるのではなく、まずは勉強を始めてみましょう。
他人の最高の勉強法という自分に合わない服を無理矢理着ようとするよりは、自分で自分のための勉強法を発見する方が、一生着続けられる服を手に入れることが出来ます。
錯綜する情報の海の中で迷うよりも、まずは一歩を踏み出すよう私は背中を押したいのです。
まずは勉強しましょう。少しずつでも良いので毎日やりましょう。やがて分かります。