英語とダイエットは驚くほど似ていると思います。
やっていることは全く別ですが、共通の性質があります。
それを分析することで、英語を習得する上で必要なものを明らかにしていきたいと思います。
英語とダイエットの共通点
多くの人が憧れる
ほとんどの人がスタイルのいい体になりたいと思いますし、そのために努力していると思います。
あの服を着てみたい、モテたい、おしゃれに見られたい……。
英語だってそうです。
ペラペラになりたい、大学に合格したい、資格試験で高得点を取って海外赴任したい……。
英語もダイエットも、それで成果を出した人は尊敬されますし、賞賛されます。
そりゃ誰だって憧れます。
しかし……
成功した人が少ない
ダイエットでも英語でも、成功した人は非常に少ないのは間違いありません。
ダイエット関連の産業規模を考えると、ダイエットを願っても実際に成功する人が少ないということが予想されます。
ダイエットに関する本が溢れ、美容外科も様々なメニューを用意し、youtuberも多数います。
英語も同じように、信じられないくらい多くの本が毎年出版され、英語学校やオンライン英会話が乱立し、英語youtuberもいます。
もし多くの人が成功していたら、これらの産業はとうの昔に縮小していることでしょう。
例えば、カツラ産業は縮小しています。それは、育毛剤や発毛剤の有効性が高まり、カツラの需要を奪ってしまったからです。(もちろん、カツラを作っていたメーカーは、育毛や発毛の方にビジネスをシフトしています)
ただ、ダイエット産業や英語産業ではそのような兆候は見られません。まだまだ成功する人が少ないからです。
どちらも苦痛が大きい
成功した人が少ないのは、単純に言って難しいからです。
ダイエットの基本は食事制限です。食べるのが好きだから、ダイエットの必要が生じる訳で、それを制限するのは苦痛でしかありません。
そもそも、体重を増やすのは人間の生存に役立つので、生存という本能に反する行動は必然的に苦痛なものになります。
そして、人間は意志の弱い生き物です。気合いで成功できれば苦労しません。気合いなんて長続きしないので、それに頼っても仕方ありません。
英語の場合は、日本に住んでいる限り、日本語で生活の全てが完結するので、英語に触れる時間自体が元々少ないです。
それに人間の記憶力は全く頼りにならず、覚えたこともすぐに忘れてしまいます。
だから、反復学習が必要なのですが、人間は新しい刺激が大好きなので、同じ事を繰り返すのは退屈で苦痛です。
ここでも、人間本来の性質に反することが求められています。
人間は忘れるようにできている
人間は常に新しい刺激を求めている
ダイエットや英語学習が難しいのは、こういう理由があるからです。
簡単さが強調されがち
人間というのはそもそも怠惰な生き物なので、楽な方に流れてしまいます。
「すぐできる」「かんたん!」「○○だけでいい」とか言われると、それに飛びついてしまいます。
ダイエットでも英語でも、そういう本はいっぱいありますし、そういう主張のyoutube動画もたくさんあります。
はっきり言っておきます。
英語学習は大変です。数日でできるようになることなど絶対ありませんし、一ヶ月でもそこまで成果は見えないでしょう。
数ヶ月やってみてやっと、振り返って見ると自分の進歩に気づくものです。
数ヶ月もかかるのか
そういう声が聞こえてきそうです。
でも、数ヶ月経って自分の進歩に気づいた時の感動はすごく大きいです。
部活動に青春を捧げた経験がある人は分かるでしょうが、部活もすぐには成果が出ません。年単位の取り組み、継続、努力が必要です。
でも、それが成果に結びついた時の感動は人生で滅多に経験できないものでしょう。
すぐに手に入るものは大きな感動を生むことはありません。
全力を捧げたからこそ、それは大きな成果として実り、大きな感動を生むのです。
Easy come, easy go. 「簡単に手に入るものは簡単に失われる。」
あなたが英語を勉強するのは、他人にちょっと自慢したいからですか?
それとも、一生使えるコミュニケーションの道具を手に入れて、世界のどこでも気軽に出かけ、現地の人とのやり取りを楽しみ、困った状況も自分の言葉と力で切り抜けられる、そんな自分を目指したいからですか?
もし答えが後者ならば、簡単に成功するなんて考えず、毎日コツコツやりましょう。
まとめ
英語とダイエットには共通点が多いと書いてきました。
誰もが憧れるのに、実際は難しく、成功者は少ない。それ故に、巨大産業が成立しています。
ですので、我々の前提を変えなければなりません。
どちらも数ヶ月単位の努力が必要とする、成果が出にくい活動なのです。
だからこそ、その報酬は大きいのです。
もしあなたが大きな夢を持ち、見栄のためではなく、心からその達成を願うのであれば、人間の本質に反する営みを継続する必要があります。
そのためのヒントをこのブログでは提供していきたいと思います。