このブログにアクセスしてくださっている方は何のために英語を勉強していますか?
留学のためでしょうか、学校の成績のためでしょうか、外国人の友人を作るためでしょうか、それとも単なる趣味でしょうか。
海外旅行で自由に英語で話せたらどんなに楽だろうかと思ったことがある人は多いと思います。
私が英語を頑張った動機もそれに近いです。
海外旅行をして英語が通じなかったり、困った時に何もできなかったり、複雑な買い物になると行き詰まったり。
それ以上に、単純に不安ですよね。
英語が話せるようになると、基本的にガイドブックに頼りっぱなしということはなくなります。人に聞けばそれで済みますので。
今回、仕事の休みの間に1人でマレーシアに行ってきました。
マレーシアでは英語が普通に通じるとのことなので、特に何も準備をせずに行きました。(ガイドブックも持っていません)
観光ブログは私が書くよりもはるかに上手に、写真を豊富に使っているものがたくさんありますので、今回は英語を使うとどういう経験ができるかに焦点を当てて書いてみようと思います。
機内モニターで学ぶ
まずは、機内モニターは当然英語設定で行きます(笑)意外と学ぶ機会が多かったりします。
例えば、フライトマップを見ても、latitude / longitude / altitude と表示されます。見てすぐに分かりますか?それぞれ「経度」「緯度」「高度」です。
アルトは音楽では、男性の高音部を指すので、altitudeは「高度」となるのは納得ですよね。
他にも、ちょっと上級の内容ですが、距離の表示設定において、metric / imperial を選べます。
metric は見ての通り(?)メートル法での表示で、日本人はこちらでないとイマイチ距離感が掴めないと思います。
では、imperial は何なのでしょうか?これは、マイルやヤードを使った表示方法です。
なぜこんな名前なのか、初めて見た時は驚きました。もちろん、imperialには「帝国の」という意味もありますが、違います(笑)
これは大英帝国(the British Empire)で広く使われていたから、その名前が取られたのです。
それはともかく、機内でも色々と学ぶことができます。
隣の席のマレーシア人と話す
私は通路側の席を取っていたのですが、隣の人が高齢のマレーシア人で、座ると同時に挨拶をしてくれました。
いつも思うのですが、こういう初対面の人同士では必ずコミュニケーションをしようとするのが、日本人とは違うところかなと思います。
日本人は私を含め、どうしてもシャイですし、言葉が通じなかったらどうしようという不安から、あまり積極的に話しかけたりしないと思います。
ただ、とりあえずは、How are you? と言ってくるのは、見習うべき習慣だなと思います。
そういうのを予想していなかったので、私も多少面食らって変な英語を話してしまいました(笑)
How are you too? とか言ってしまった気がします。(そうは言いません)
その後は、「ビジネスなのか?」とか「何日間滞在するのか」などと聞かれたので、普通にやり取りしました。
私の方からも、クアラルンプールの天気はどうですか、とか聞きました。(It’s always hot. と笑いながら言ってくれました。当然と言えば当然の回答でした)
クアラルンプールから5時間くらいのところに住んでいるらしく、興味がありましたが、結局聞きそびれました。
旅行中も感じましたが、マレー系の人は全体的にコミュニケーションが大好きだなという印象を受けました(サンプルは少ないので、ツッコまないでください)
クアラルンプール空港にて
最近、あまり海外旅行をしていなかったので、日本人なら入国審査で係員と話し必要はなく、パスポートを機械にかざすだけでOKだとか、全く知りませんでした。
非常にシンプルで、並ぶのが嫌だな〜と思っていたら、数分で入国していました(笑)
「出口」を Way out と書いたり、電車の「段差注意」を Mind the Gap と言うのは、イギリスの影響を感じました。この辺は感覚で分かると思いますが、Exit しか知らないと少し驚くかも知れません。
※マレーシアはイギリスの旧植民地なので、車も日本と同じ左側走行です。
空港からは特急列車 KLIA express があるので、それに乗ることにしました。
ホームの左右で、特急と各停に別れていて、英語が読めないとかなり困惑するようになっていました。
駅のアナウンスの英語もマレー語なまりなので、旅行者には不親切かも知れません。
この辺の英語は、教科書を読んで身に付けるというよりは、積極的に海外に行って苦しみながら身につける側面が多いので、どんどん海外に行って苦労する方が英語が身につきます(笑)
クアラルンプール市内のタクシーにて
今回の旅行のテーマは、「現金を一切持っていかない」だったので、クレジットカードかQRコード決済を利用しました。
マレーシアには、GrabというペイペイとUberタクシーを合わせたようなものがあり、相当便利でした。
誰でもタクシー運転手として登録できるので、値段も非常に安く、かつ高評価の運転手のみを手配してくれるので、安心できました。
合計5回利用しましたが、マレー系2人、中国系2人、インド系(?)1人でした。
①マレー系の20代運転手
一人目のマレー系の20代の運転手は、最初から私の日本語の名前を呼んで話しかけてくれ、すごくフレンドリーでした。もちろん、英語も上手でコミュニケーションが楽しかったです。
日系企業に勤めているらしく、乗っている車はPerodua(プロドゥア)というメーカーのAruzというモデルで、ダイハツ車をベースにしているものでした。
最初は車の話題で盛り上がり、電気自動車がマレーシアではまだまだ普及していないが、中国のBYDなどが勢力を伸ばしていること、ホンダが人気車であることなどを話しました。
友人も日本で働いており、マレーシアに帰りたくないと言っているなど、日本人として嬉しい話もありました。
最初のタクシー乗車から気楽に盛り上がれて、一気にマレーシアに好感を持ちました。
②マレー系の20代運転手
二人目もマレー系で、こちらも英語が上手でした。
とても笑顔が素敵で、どこの国に行ったことがあるのかなど色々話しかけてくれ、シンガポールとタイに行ったことがあると言うと、シンガポールの話題で盛り上がりました。
監視が厳しいというのは相手も知っていましたが、電車で飲食禁止、つばを吐くのも禁止というと驚いて、マレーシアは自由で良かったと言っていました。
それから、韓国ドラマが本人も好きで、姉は韓流マニアという話になり、日本人も整形をよくしているのか聞かれました。
いまマレーシアでは、韓国が大人気で、みんな韓国人になりたいらしく、韓国の影響力のアジアでの広がりには驚かされました。
最初の2人のおかげで、本当に旅行が楽しくなりました。
③中国系の30代運転手
本当にしゃべりませんでした。こちらから挨拶してもほぼ無言で、淡々と改造車のホンダ・シビックを爆走させていました。
運転が好きなんでしょうね。一瞬で目的地に着きました。
ナビも中国語だったので、英語はあまり得意ではないのかも知れません。
④中国系の40代運転手
この人は最初からテンションが高すぎて、ついていくのが大変でした(笑)
1人で「日本人か」とか「ここは博物館で、でも行っちゃダメだ、マレー語でしか解説書いてないから。現地の人は誰も行かないよ(国立博物館なのに……)」とかマシンガントークを繰り広げてくれました。
他にも「いまは晴れてるけど、午後3時から雨だよ。気をつけな」など思いやりのある発言もあり、心に残りました。
結構なまりのある英語で聞き取るのがやや難しかったですが、テンションが高い人は周りを元気にするので楽しかったです。
こういう無条件の明るさと優しさというのは日本では減ってきていると思うので、新鮮でした。
中国系と言っても色々いますね。
⑤インド系の50代運転手
インド人は大学とかではマシンガントークで議論するというイメージがありますが、実際のインド人は禁欲的な人も多く、無口なことも珍しくありません。
この運転手もそうでした。ラジオが英語だったので、英語を話せるのは間違いないのですが、特に何も話しません。
降りる前に、丁重にお礼を言うと、「ありがとう。良い一日を」と言ってくれました。
もっと私の方から積極的に話しても良かったのかも知れません。
空港ではラウンジで過ごす
旅好きの間では有名なPriority Pass(プライオリティパス)を持っていたので、帰国便を待つ間、ラウンジで時間を過ごしました。
海外のラウンジは、お酒もあるし、食事も豊富なので、エコノミークラスでは食事をせずに、ラウンジでしっかりと食べておくのがお勧めです。
今回は熱帯のマレーシアで歩き回っていたので、汗臭く、隣の席の人に迷惑がかかるかも知れなかったので、ラウンジでシャワーを浴びました。
これが最高です。汚れが落ちて、本当にすっきりしますし、シャンプーやボディソープもあるので、いい香になります。
プライオリティパスは、自分で申し込むと高いので、付帯するクレジットカードを申し込むのが基本です。
最近は色々と制限が厳しくなってきて、年間5回という制限があるのですが、頻繁に海外旅行に行かない人は、以下の楽天プレミアムカードがお勧めです。(新規入会で最大5000ポイントの特典もあります)
英語が話せるだけで旅行が楽しくなる
長くなってきたので、いったんこの辺でやめますが、英語が話せると何もかもが楽というのが伝わったでしょうか?
いまは海外でも簡単にネットにアクセスできますし、情報も豊富です。
もちろん苦労はすると思いますが、それは自国ではないところに行くのだから当然です。
でも、そういう面倒を自力でなんとか乗り越える中で、実戦的な英語が使えるようになっていくと思います。
ですので、机で英語を勉強するのは大切ですが、他流試合として海外旅行に行き、真剣勝負の中で英語の腕を磨くのも上達の近道だと思います。
言い忘れましたが、大体は気合いでなんとかなります(笑)
困っていたら、人に話しかけましょう。英語が下手でも真剣だったら助けてくれます。
そして、帰国したら困っている観光客を助けてあげて下さい。
持ちつ持たれつですよ。