SORA

元保育園の園長先生。若かりし頃に2年間のイギリス留学を経験。 英語とはつかず離れず。結局のところ、イギリスが好き。(笑)

English Essay-05|最後の一個を誰も取らない食卓

CEFR A2(初級)  |  American English  |  539 words はじめに 大皿の中央に、唐揚げが1個だけ残っている。 誰も箸を伸ばさないのに、誰も皿を下げようとはしない。 「どうぞ」「もうおなかいっぱいだから」と譲り合いながら、心のどこかでは相手の表情をうかがっている。 多くの人が経験したことのある、わずか数秒の気まずさです。 このエッセイは、そんな食卓の小さな場面から、遠慮や思いやり、欲しいという気持ち、そして周囲からどう見られるかと ...

English Essay-04|新しいノートの1ページ目だけ字が丁寧になる

CEFR A2(初級)  |  British English  |  500 words はじめに 新しいノートを開いたとき、なぜか最初の1ページだけは、いつもより丁寧に書きたくなります。 日付の位置をそろえ、タイトルを少し大きくし、文字の間隔まで気にする。 その瞬間、私たちはノートに予定や言葉を書き込んでいるだけではなく、「今度こそ、きちんと暮らしたい」という小さな願いまで託しているのかもしれません。 けれど、ページが進むにつれて、文字は傾き、矢印や買い物メモが増え、ノートは少しずつ騒がしくなっていき ...

English Essay-03|雲の上に広がるスイスの壮大なバルコニー

CEFR B2(中上級)  |  British English  |  800 words はじめに 標高3,454メートル、ヨーロッパで最も高い場所にある鉄道駅へ。 スイスを代表する観光地ユングフラウヨッホでは、列車とゴンドラを乗り継ぐ道のりそのものが、壮大な旅の一部です。 山の内部を走る鉄道、眼下に広がるアレッチ氷河、氷で造られた宮殿、そして雲の上にもきちんと用意されたレストランやチョコレートショップ。手つかずの大自然と、驚くほど緻密な観光システムが共存する風景には、観光立国スイスらしさが凝縮されて ...

English Essay-02|ジャムとクリームで引かれた境界線

CEFR B2(中上級)  |  British English  |  1,000 words はじめに 英国のティールームで、温かなスコーンとクロテッドクリーム、イチゴジャム、ポットの紅茶が運ばれてきたら、皆さんはまず、何から始めますか? スコーンを割り、クリームを塗ってからジャムを載せる。それとも、赤いジャムの上にクリームをたっぷり置くでしょうか。ほんの小さな順番の違いですが、英国南西部では、それが土地の境界線を示すことがあります。 デヴォンではクリームが先、 ...

English Essay-01|あなたは英語を使って何をしたいのか

CEFR B2(中上級)  |  British English  |  800 words はじめに 英語を話せるようになりたい。試験で高得点を取りたい。海外の人と自然に会話したい。 英語学習を始める理由はさまざまですが、その先にある「英語を使って何をしたいのか」まで明確にできている人は、意外に多くありません。 目的が曖昧なままでは、教材選びや学習方法に迷い、努力を続けていても成長を実感しにくくなります。反対に、英語を使う場面や実現したい未来が見えていれば、必要な ...