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Aesop’s Fables-01|The Lion and the Mouse(ライオンとネズミ)

CEFR A1-2(初級)  | American English  |  158 words

この童話は、パブリックドメインとなっている英語作品をもとに、原作の語り口を保持したまま、学習者向けの分かりやすい現代英語へ再構成したものです。

この物語の「ぬりえ絵本」ダウンロードページ

この物語のオリジナルイラストをそのまま「ぬりえ」にしました。

PDF 全7ページ、英語本文とぬりえ、巻末には和訳も収録しています。

この作品について

「ライオンとネズミ」は、古代ギリシャの語り手イソップに由来するとされる、世界でもよく知られた寓話の一つです。

イソップは紀元前620年頃から紀元前560年頃に生きたと考えられる人物で、奴隷の身分から人々に物語を語る存在になったと伝えられています。

ただし、本人が書き残した原稿があるわけではなく、イソップの名で知られる物語の多くは、長い年月をかけて口承され、後世に集められたものです。

そのため、「イソップ寓話」は、一人の作家による作品集というより、古代から受け継がれてきた知恵の集まりとして捉えるのが適切でしょう。

この物語に登場するのは、森の王ともいえる大きなライオンと、手のひらに乗るほど小さなネズミです。

眠っているところを起こされたライオンは、怒ってネズミを捕まえます。

しかし、いつか助けることがあるかもしれないというネズミの言葉を聞き、笑いながらも命を助けます。

その約束は、思いがけない形で果たされます。

狩人の縄に捕らえられたライオンを救ったのは、力の強い動物ではなく、あの小さなネズミでした。

強さとは何か。

小さな存在には、本当にできることが少ないのか。

短く読みやすい物語ですが、その問いは、今を生きる私たちにも静かに向けられています。

The Lion and the Mouse

One day, a Lion was sleeping when a little Mouse ran across his face.

The Lion woke up angrily and caught the Mouse.

He was about to kill him, but the Mouse begged for his life.

“Please let me go,” said the Mouse.

“Someday, I may be able to help you.”

The Lion laughed because he did not believe that such a small Mouse could ever help him.

However, he decided to let the Mouse go.

A few days later, some hunters caught the Lion.

They tied him to the ground with strong ropes.

The Mouse heard the Lion’s roar and quickly came to help.

He used his sharp teeth to bite through the ropes.

Soon, the Lion was free.

“You laughed when I said I might help you one day,” said the Mouse.

“Now you can see that even a small Mouse can help a powerful Lion.”

— END —


この物語の「ぬりえ絵本」ダウンロードページ

この物語のオリジナルイラストをそのまま「ぬりえ」にしました。

PDF 全7ページ、英語本文とぬりえ、巻末には和訳も収録しています。


ライオンとネズミ|本文和訳

ある日、ライオンが眠っていると、小さなネズミがライオンの顔の上を走りました。

ライオンは怒って目を覚まし、ネズミを捕まえました。

そして、ネズミを殺そうとしました。

すると、ネズミは必死にお願いしました。

「どうか、逃がしてください。いつか私も、あなたのお役に立てるかもしれません」

ライオンは、こんなに小さなネズミが自分を助けられるはずがないと思い、笑いました。

それでも、ネズミを逃がしてやることにしました。

数日後、ライオンは狩人たちに捕まり、丈夫なロープで地面に縛りつけられてしまいました。

ネズミはライオンのほえる声を聞き、急いで助けに来ました。

そして、鋭い歯でロープをかみ切りました。

こうして、ライオンは自由になりました。

ネズミは言いました。

「いつかあなたを助けるかもしれないと言ったとき、あなたは笑いましたね。でも今、小さなネズミでも、強いライオンを助けられることが分かったでしょう」

— おわり —

まとめ

大きくて力のあるライオンと、小さくて弱そうに見えるネズミ。

物語の始まりでは、2匹の間には助ける側と助けられる側がはっきり分かれているように見えます。

ライオンに命を助けてもらったネズミは、「いつかあなたを助けるかもしれません」と約束します。

ライオンがその言葉を笑ったのも、無理はないのかもしれません。体の大きさも力も、あまりに違っているからです。

ところが、太い縄に縛られたライオンを救ったのは、大きな爪や強い牙を持つ動物ではありませんでした。

小さなネズミの鋭い歯が、ライオンには切ることのできなかった縄を少しずつかみ切っていきます。

この物語を読むと、「強い人」と「弱い人」という分け方は、思っているほど単純ではないのだと気づかされます。

誰かにとって難しいことが、別の誰かにはできるかもしれません。

目立たない力や小さな親切が、思いがけない場面で大きな助けになることもあります。

そして、ライオンがネズミを助けたとき、見返りを期待していたわけではありません。

その一度の優しさが巡り巡って、自分自身を救うことになりました。

人の価値は、体の大きさや立場、声の大きさだけでは決まりません。

自分には何もできないと思う日にも、誰かを助けられる小さな力が残っているかもしれません。

ネズミのような小さな一歩を、軽く見ないこと。

そして、自分より小さく見える存在を、決して侮らないこと。

そんな大切な知恵を、この短い物語は今も私たちに伝えています。


この物語の「ぬりえ絵本」ダウンロードページ

この物語のオリジナルイラストをそのまま「ぬりえ」にしました。

PDF 全7ページ、英語本文とぬりえ、巻末には和訳も収録しています。


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